LEGO野生児(インドア系)の三無主義。

LEGOやナノブロックでなんか作る〜。

マッコウクジラ骨格

ブロック作品はいろいろ作っているのだが、とりあえず当面はここ数年のマイブームである「博物館の展示品」っぽいものたちを紹介していきますかね…。

名付けて『LEGO王立科学博物館』シリーズ。

 

まずは博物館に入ったらやっぱホールに巨大生物の全身骨格とか欲しいよね、と思ったものの、恐竜とか作るのは面倒なのでクジラで。

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ちなみにLEGO王国は北欧の海洋国であるため、海洋生物のコレクションが充実しているという設定。

 

肋骨は当初5対作っていたのだが、頭部とのバランスの兼ね合いで4対に。
「まぁ最低3対あれば肋骨に見えるし~」
と、向上心のなさを遺憾なく発揮。

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脳油器官の入る頭骨の空間は見せ場。
ちなみにマッコウクジラの頭部は全長の1/3に達する。
その大半を占める脳油器官の役割には諸説あり、「潜水病を防ぐ」とか「音波を収束させて獲物にビームをぶつけ、失神させる」(カッコイイ)とか「鼻道から海水を引き込んで脳油を冷却・固化させて比重を重くし、バラスト代わりにして深海に潜る」とか言われてる。
個人的には最後の説が好きだが、最近は支持されていない様だ。

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《今回の悟り》
資料に縛られると却って良いものにならないので、最初は資料を見ずにノリで作る。
後から「ちょっとだけ資料も見とこ」と気軽に目を通し、アレンジ。
そのうち欲が出てきて結局、必死で資料に近づけることになる。
だが叩き台がすでにあるので、小手先の改良で何とかなるなる。
それで何とかならない部分は割愛して良い。
本当に必要な構造の基本は最初から頭に入っているものだ。
最初から資料に囚われると、捨てるべき「ディテール」と拾うべき「構造」の区別がつきにくい。
こうしてフィルタリングすることで構造が明確になる。


手を抜くための言い訳はいくらでも考えつくなぁ…

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この「フィルタリング」を具体的に説明すると、例えば眼窩の後あたりは本当はもうちょっと実物に似せて細やかな表現をしたいところ。
だがそれをやってしまうと眼窩の後側を閉じてリング状にせざるを得ない。
でも眼窩がただの「穴」というのはあまりに記号的すぎる気がする。
「眼窩は後端が欠けてる方がそれらしくなる」という判断でそちらを優先し、後頭部周辺のディテールは省略したままでGO。
これも最初に資料を見ず、あまり印象に残らない後頭部をテキトーに作ったおかげと言えよう(手を抜いておいてドヤ顔)。

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ちなみに作品のクオリティーの割に文章が長いのは、ブログ主が過剰に語るタイプであることと、模型誌を読んで育ったため、「製作記事とか書いてみてぇ」という願望が強いことに起因する。

改める予定はないので諦めて今後もお付き合い下さい。