LEGO野生児(インドア系)の三無主義。

LEGOやナノブロックでなんか作る〜。

オニイソメ

LEGO王立科学博物館 生物多様性展示室:

多毛綱展示コーナー

 

オニイソメ頭部拡大模型

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オニイソメは3m近くになる多毛類、つまりゴカイの仲間。釣りの餌として売られているイソメのデカいやつです。

雑食ながら海底に身を隠し、待ち伏せして狩りをするのですが…歯が怖いよ!

 

実物はこんな。

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作り方は…まぁぶっちゃけ76096『スーパー・ヒーローズ クリプトナイトの監獄からの救出』の先っちょがあれば作れます。

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ていうかコレをいじってるうちに「…オニイソメに似てね?」と思って作っただけ。

 

なお、レゴ王立科学博物館では生体も飼育・展示しています(…という設定)。

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ちなみに筆者は京都大学総合博物館がオープンした当初、自然史系の企画展でオニイソメの生体展示があったのに感涙。
コイツに再び会うためにその次の休みにソッコーで再訪した思い出があります。


あと上野の国立科学博物館にはめっちゃデカい液浸標本があるよ!(地球館1F:『系統広場』)

 

 

ところでビミョーな恐竜本を乱発する生き物大好きおじさん、ドゥーガル・ディクソンは81年に「ぼくのかんがえた未来生物」を図鑑化した『アフターマン』で一山当てた訳ですが…
2003年、夢よもう一度とばかりに同一コンセプトの『フューチャー・イズ・ワイルド』を発売。

2匹目のドジョウだと思われるかもしれませんが、ディクソンはアフターマンの後「もし恐竜が絶滅しなかったらこんな風に進化したかも」という『新恐竜』、「人類はこの先こんな進化を遂げるかも」という『マン・アフターマン』という、「こんなだったらイヤだ生物」シリーズ3部作を書いてるのでコレで4匹目です。

 

まぁ『ジョーズ』の原作者ピーター・ベンチリーは同作の後、「海から何かが襲ってくる」系の小説を乱発してるし、トンデモ鮫小説『MEG』を書いたスティーヴ・オルテンは続編を何冊も書いてますからね…
ドジョウ探しはやめられないのでしょう。

 

ついでに脱線しとくと『マン・アフターマン』の未来人類の描写はかなりヤバく、『フューチャー・イズ・ワイルド』のプチブームに乗って『アフターマン』『新恐竜』の新装版が出た時もこの本だけスルーされてました。
完全に黒歴史…!
という訳でアフターマンの類書コレクターである私もコレは持ってません。
助けて復刊ドットコム

 

…ところが2017年、『ザックリTV~2分で得するザックリ教養番組~』の「ザックリ進化論」回でオチの部分に『マン・アフターマン』が登場…いやこのギャグ誰に判るんすか!?


さらに同じく2017年、「大ベストセラー
『フューチャー・イズ・ワイルド』の
衝撃が再び!!」というふれこみで同コンセプトの『驚異の未来生物 人類が消えた1000万年後の世界』なる本が日本で発売(原書は2008年)。
著者はドゥーガル・ディクソンではなく
マルク・ブレー&セバスティアン・ステイエ…別人かよ。

 

そしてこの手の本は「あの動物が進化してこうなった」と説明する訳ですが、やはり人間の想像力には限界があるのでどっちかというと「複数の生物を混ぜた」とか「何かの特徴を思いっきり強調した」だけになりがち…

 

アフターマン』には「巨大化したペンギン」が出てくるのですが、ペンギンとクジラの合体ロボにしか見えません。
で、『驚異の未来生物 人類が消えた1000万年後の世界』をめくると…こっちにも巨大化ペンギンが!?

え~…こんなトコでネタ被る?
つーか、古典的名著のコンセプトをまんま頂いといて内容まで寄せたりする…?
そもそもこの本、ネタの数はあんまり多くもないのに…
奇想を見せつけてくれるんじゃなかったのかよ。

 

さて、話が迷走していますが…
何故こんな話をしたかというと、『フューチャー・イズ・ワイルド』では2億年後の世界に「スリックリボン」という1mほどになる捕食性の多毛類がいる、という設定なんですね。
「地下水に棲む」とか「わりと速く泳ぐ」とされてはいるものの、2億年かけたわりに結局はオニイソメとあまり変わってないやん…。

 

まぁ3mあってえげつない歯を備えたオニイソメの存在そのものが人類の想像力を超えててカッコイイ。
そういうコトにしておきます。