LEGO野生児(インドア系)の三無主義。

LEGOやナノブロックでなんか作る〜。

こうかくきどうたい

 

宇宙艦艇シリーズはまだいくらでもあるのだが、撮影が追いついてないので今回は息抜き的に別方向のメカもので。

 

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LEGOになんかこんなふざけた奴がありまして。

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…なんか6本も脚生えてて、何か作れそうじゃね?
と思い、こちょこちょいじってたらこんなんできた~。
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ちなみにセット内のパーツのみを使用。

 

【脳内設定】


[外骨格型多脚機動体試作機]

多脚歩行機の不整地に向き、脚が1~2本破損しても問題ないというロバストネスに目をつけ、試験開発された。
脚が6本なのは昆虫と同じで静歩行時に脚を交互に持ち上げても接地した3本の脚の内側に重心があれば転倒しないためである。
構造材と装甲材を兼用するモノコック構造とすることで乗用車程度のサイズへの小型化に成功した。
その構造上、アクチュエーターは構造材の内側に取り付けることになり、外骨格型となった。
これが甲殻類を思わせる構造であったため、通称「甲殻機動体」と呼ばれた。

機体後部にあるバルジは大型のゲペックカステン(荷物入れ)。
これは兵站輸送車両としての運用を視野に入れていたための装備である。
その上部にあるのは二液混合式の化学合成によって一瞬のうちに強靭なワイヤーを形成する立体機動装置、通称「出糸器官」。
これによりビルの壁面など歩脚だけでは歩行不能な地形での機動を可能としている。
ミッションによってはSマインやスモークを投射するマルチディスチャージャーにも換装できる様設計されている。

その後、後続機は装甲を施した兵站輸送車両に発展。
さらに改良を重ね、有人/無人両用の小型思考戦車として特務機関で運用された。

なお、本機も制御用にAIを搭載しているがその性能はあまり高くなく、それを揶揄して「ムチコマ」などと呼ばれた。
これは後に一連の後継機の名称から遡って付けられたものである。

 

 

こういうどうでもええ設定考えるの楽しいわ~。

フチコマのアシメトリなデザインが好きなので顔周りのセンサー類は左右非対称に。

 

 

こういうパーツが数十個の小さなセットにさえ、潜在的にはこんなモンが潜んでいる、と考えると不思議な気がする。
説明書には載っていないが、もっといろんなものをいくらでも作れる訳で。

 

2X4ポッチの基本ブロック2個の組み合わせ方は24通り、3個だと1060通り、6個ならば102981500通りらしい。
パーツが数十個あれば超天文学的な組み合わせがあるだろう。
しかし逆に言えばその大半は意味のない「なんじゃコレ」な代物…。

 

想像してみよう。
このセットにあるパーツだけを使って作れるあらゆる組合せ全てが並ぶ空間を。
ただランダムに並べるのではなく、ほんの少し違うだけのものは隣に並ぶ様に配置することもできる。
組み合わせの数は膨大なので、似たものもまた沢山あり、似たものすべてを平面上には並べきれないが、そんな時は立体的に並べよう。
それでも入りきらないだろうが、そういう時はいくつでも軸の数を足して4次元的・5次元的…あるいはそれ以上の超高次元的に並べればOK。

ある部分だけが違っているバリエーションはこの軸に。
別のこの部分だけが違っているバリエーションはまた別の軸に沿って。


全て並べたら、それが「ありうるLEGO作品全てを網羅する超空間」だ。
いや、もちろん私もその一部を想像することすらできないが。

 

この超空間ではどの方向(高次元も含む)に移動しても、少しずつ完成品が変化していく。
あちらへ行けばこのへんが、そちらに行けばそのへんが。

空間のあちこちには時おり、船や鳥などに見えるものもある。
おそろしくリアルなものもあれば、微笑ましいものもあるだろう。
それでもともかく「何か」に見えるものはごく一部で、大半は意味のないがらくただ。

 

その超空間に並ぶ超天文学的な数の完成品のひとつがコレな訳だ。
この超空間を彷徨して、コレに辿り着くのはほぼ不可能だろう。
しかし実際にはセットを1時間かそこら、もちゃもちゃ遊んでいたらこんなものが出来上がる。
ヒトの創造力、スゲェ。

 

その一方で、どんなに意外なパーツ遣いをした作品も、あらかじめこの超空間に配列されていたもので、我々は創造したのではなく、単にそれを発見しただけ、とも言える。
LEGOの可能性、スゲェ。