LEGO野生児(インドア系)の三無主義。

LEGOやナノブロックでなんか作る〜。

【ナノブロ】モンサンミシェル

 

モンサンミシェル、今回は実物をきちんとリサーチしてリアルに作ってみた。

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正規品、そのハーフサイズ、そして今回のリアル版、とせいぞろい。

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こうして見ると製品版はかなり背が高く、上層部が強調されていることがわかる。


多くの人は富士山を空に向かってすらりと伸びた塔のごとき姿だと思っているが、実際にはイメージするよりはかなりなだらかだったりする。
まぁそれみたいなもので、イメージ優先のモデルなのだろう。

 

その辺りをリアルに作り直したのだが、実はこれでもまだややヘッドヘヴィー。
実物はもっと裾野が広い。
上層部をもう少し小さく作れば良かったのだが、どうしてもこれくらいの精度を出したかったのでこれ以上小型化したくなかった。
また20×20ポッチのベースに収めつつ、洋上に浮かぶ姿を再現したかったので裾野をこれ以上大きくする訳にもいかず、ここらで妥協。


上面

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各所に斜めにパーツを配している。
南側(画像の下方)の灰色部分は陸地と島を結ぶ陸橋の一部。

この陸橋ができたせいでモンサンミシェル周囲は堆積物に覆われ、満潮時でもかつてのように海に囲まれることはなくなった。
この陸橋も実際はもっと幅広なのだが、ここでは島ギリギリまで海が押し寄せ、陸橋も冠水して幅が細くなった状態を想定している。
計画ではぼちぼちこの陸橋と堆積物を除去して宙に橋を架ける工事が終了している筈なのだが、どうなったのやら。


裏側はこんな感じで。

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真横より

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この辺が写真などで見慣れたアングル。
でもブロックだと立体構造が読み取れないっすな…。


その裏側

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上層部のアップ

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こまかい装飾の入ったフライング・バットレス(跳び梁)がゴチャゴチャと集積された様子を透明パーツで表現。

ここを不透明パーツにすると見た目が非常に重苦しく、バランスが悪くなるので、我ながら良いアイデアだったと思う。
この部分を大胆に省略できればもっと小さく作れたのだが、フライングバットレス大好きなのでついつい再現。
ていうか教会建築のキモはこの部分だろ!


反対側より

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ちなみに正規品はこの北側のフライング・バットレスが丸ごと省略されてて作りが超絶雑。

北面の壁は「世界一美しい壁」と呼ばれている。

 

製作は2011年1月。
作業時間はおよそ5時間。

 

 

この頃、ナノブロに軸足を移していたのは「安い」「色がすぐ揃う」「置き場所に困らない」という散文的理由によるところも大。

LEGOは当初「特殊パーツ多すぎてこんなんブロックちゃうやんけ」と思ったが、慣れるとそういった疑問はついつい薄らいでしまう。
そこに突如現れたナノブロは実に原点回帰的な商品だった。

複雑なパーツを使いこなし、ポッチの方向を変え、大型パーツを大胆にシルエットに組み込む…という才が決定的に欠けている私には、そもそもそういったことがほぼ出来ないナノブロのタイトさが心地良かったのだ。
凝った組み方は最初から放棄して、単純にタテヨコに組むことに専念できるので楽なんじゃよ〜。 <怠惰

 

もともとミニマムな作品が好きなので、ナノブロで作るとよりちびちゃくて可愛いし。
なにもなにもちいさきものはみなうつくし。

 

巨大すぎる積分モデルは個人的にはあまり好みではない。
もちろん、実際に作っちゃう人は凄いと思うし、その精度や迫力には純粋に感動するが…充分大きく作ればどんな微妙なラインだって出せる筈なので、意外性はないよね。

その点、ミニマムモデルこそがブロック遊びの本質である「見立て」が最もはっきり表れる領域だと思うのだ。

まぁこの後、何故かレゴに復帰してナノブロからは遠ざかるんだけどさ。