発掘品9:ストレガ
これも前世紀に作ったもの。
プレイステーション(初代)のシューティングゲーム『フィロソマ』の自機、最新鋭戦闘攻撃機「F/A-37 ストレガ」。
『フィロソマ』はプレステ1がそれまでの任天堂一強時代の構図を書き換え、カンブリア爆発のごとく奇妙で実験的なゲームをボコボコ発売していた時期のゲーム(95年発売)。
あらゆるシューティングゲームの要素を取り入れ、通常の横スクロール・縦スクロール・正面スクロールの他に「左向きの横スク」や「下から見上げた縦スク」、「手前に向かってくる正面スク」など、あらゆるパターンを盛り込んだ野心作…だったのだが、「あ〜…それらが世間に普及しなかったのも無理ないっすね…」ということを再確認する結果に…
だが映画的な演出が施され、ゲームとシームレスにつながったムービーはなかなかの出来。
特に発進シークエンスは今観てもカッコいい。
主役メカ「ストレガ」は元・スタジオぬえの佐藤道明によるデザイン。
「7台の人工知能が搭載されている」という設定はエヴァの「マギ」を先取りしているが(ゲーム発売はエヴァの放送開始2ヶ月前)、その名が「ALICE」である点は『ガンダム・センチネル』(連載開始は87年)とカブってる気が…。
デザイン的にはやたら斜めになっている箇所が多い。
コレよく当時の私に作れたなぁ…持ってるパーツも少なかったのに。
逆に今は無理かも。
翼を作るのに便利な三角っぽいプレートも持っている種類が限られていたため、下部エンジンブロックから斜め下に伸びる翼は主翼より短いのに主翼と同じ大ぶりなパーツを使用している。
そのため、エンジンブロックに沿わせることで露出部分を短くするという涙ぐましい努力が…。
パーツがないならないで代替品で工夫できるのもLEGOの良いところ。