宇宙へのメッセージ
【パイオニア探査機の金属板】
宇宙探査機パイオニア10号・11号に積まれた有名なアレ。
(画像は拾い物)
男女の身長差を表現するために男性フィグは足底をあげ底にしている。
まさに「下駄を履かす」…
で、コレをちょいと改造すれば…
【ボイジャーの金属レコードに収録された画像】
オリジナルはこんな。
(画像は拾い物。オリジナルの画像では右の写真は無修正)
妊婦さんのトルソー(上半身)はスモウレスラーのものを流用。
ちなみにパイオニアの金属板では女性器が簡略化されている。
「時間もないのにややこしいことしてNASAから却下されるよりは」とカール・セーガンが妥協したらしい。
元は陰裂を示す線が描かれていたが、金属板の搭載許可と引き換えにNASA宇宙科学部長・主任研究者であったジョン・ノーグルによって消されたという。
実際、当時の新聞がこの画像を掲載する際に性器に修正が入ったとか、新聞に「税金で宇宙にエロ絵送りつけるて何やねん」という投書があったとか、色々トラブったらしい。
地球人って…面白!
また、攻撃的なうちゅーじんを呼び寄せることになると困るから下手にメッセージなど送るべきではない、といった批判もあった。
かのホーキング博士も宇宙人が危険な存在である可能性を指摘している。
博士が何度も出演したシチュエーション・コメディー『ビッグバン★セオリー ギークなぼくらの恋愛法則』でも、宇宙に送り出したメッセージ・デバイス(どの様な知的生命体も持っているであろう触覚を通じて地球の位置を知らせる)のせいで地球人を食べようと宇宙人が襲来する、というエピソードがある。
逆に、高度な知性を持つうちゅーじんなら資源や労働力の問題は解決している筈だから地球を襲う筈はない、という説もある。
我々が侵略を恐れるのは、我々が他文明といえばすぐに侵略する様な種族だから、という訳だ。
ボイジャーのメッセージ(今回製作した妊婦ヌード画像)については以前にも話題にした。
2018年12月14日のエントリ
『困難を乗り越えて星の世界へ』
を参照。
そこでも語ったが、当時のカーター大統領のコメントはやや矛盾している。
ボイジャーが太陽系外に向けて旅立つにあたり、カーター大統領が発した公式コメントはこうだ(1977年6月16日:抜粋)。
『われわれは宇宙に向けてメッセージを送りました。銀河には2000億個もの星があり、いくつかの星には生命が住み、宇宙旅行の技術を持った文明も存在するでしょう。もしもそれらの文明の一つがボイジャーを発見し、レコードの内容を理解することができれば、われわれのメッセージを受け取ってくれるでしょう。われわれはいつの日にか、現在直面している課題を解消し、銀河文明の一員となることを期待します。このレコードではわれわれの希望、われわれの決意、われわれの友好が、広大で畏怖すべき宇宙に向かって示されています。』
一方、ボイジャーのレコードに収められたメッセージはこう。
『これは小さな、遠い世界からのプレゼントで、われわれの音・科学・画像・音楽・考え・感じ方を表したものです。私たちの死後も、本記録だけは生き延び、皆さんの元に届くことで、皆さんの想像の中に再び私たちがよみがえることができれば幸いです。』
…地球向けに言ってることと、宇宙向けに言ってることが真逆…
内弁慶か?
と思っていたのだが…
何ヶ月か前の『日経サイエンス』(『サイエンティフィック・アメリカン』日本版)に「うちゅーじんはその辺にいたって良さそうなのに見かけないのは何故か?」という『フェルミのパラドックス』についての新しい説が載っていた。
簡単に言うと「スゲー田舎惑星だから」というこちらしい。
これまでは「文明が存続できる時間はさほど長くないと思われるので、他の文明が今、来訪できるほど近傍にある蓋然性は低い」と言われていた。
つまりカーター大統領のコメントで言えば、やたら悲観的な後者が正しそうに思われた(私は後ろ向きなのでこちらが好きだが)。
だがこの新説を採るならば、そうとも限らないことになる。
ただ田舎だから見捨てられてるだけだ(←ダメじゃん)。
まぁタトウィーンみたいな田舎惑星にだってモス・アイズリー程度の宇宙港くらいはある訳で、それに比べれば地球はド田舎だな〜、と。