製品をプチ改造12:ホホジロザメ
クリエイター『深海生物』(31088)をプチ改造。
製品3箱分に手持ちパーツをちょい足しして製作(すでにプチ改造じゃない)。
製品版はこんな。
基本的な構造は製品版を踏襲。
特に頭部は素晴らしい出来なのでほとんどいじっていない。
「基本構造をいじらない」ということは「あまり極端なプロポーション変更はできない」ということでもあるので、必然的に「どうしても盛り込みたい要素」と「捨てざるを得ない要素」が出てくる。
【拾った部分】
・とにかく太く、カツオの様な紡錘形。
・鰓裂は5対(製品版では4対)
・胸鰭はマントの様に大きな三角形
・胸鰭が終わる辺りから背鰭がはじまる
・背鰭の後端に切れ込みがある
・第二背鰭があり、そのちょい後に尻鰭がある(どちらも製品版にはない)
・尻鰭は頂点がやや前にある三角形
・尾鰭は高速遊泳に適した三日月型で、下葉もかなり長い。上葉の上端に出っ張りがある
・尾鰭の付け根は尾を打ち振るための膨大な筋肉が付くため左右にキール(尾柄隆起)があり、幅広。
【捨てた部分】
・頭部はもっと小さい。ただし後頭部(頰のあたり)はもっと大きい。
・全体にもっと長い。特に頸(鰓裂のあたり)と尾の付け根。
…要するに「かなりリアルにはしたが、多少のデフォルメは残る」ということですね。
ホホジロザメはスマートさと頑強さとが同居していてなかなかバランスを掴みづらい。
「アロメトリー」(相対成長)といって、生物の成長率は体の部分によって異なる。
例えば雄鹿では体が大きな個体ほど、それ以上に立派な角を持つ。
どこが大きくなりやすいかはある程度のパターンもあるが、種によって異なる。
マッコウクジラやティラノサウルスでは大型個体ほど頭部が巨大化する様に思えるが、ホホジロザメではむしろ胴体が巨大化し、頭部は相対的に小さくなる様だ。
なので大型個体っぽく見せたいなら、とりあえず胴体はおもくそでっぷりさせとくが吉。
上面。
尾の付け根が太すぎる様に見えるが、これは尾柄隆起を再現したため。
実物もこんな感じ。
下面。
雄の交接器(クラスパー)も再現。