LEGO野生児(インドア系)の三無主義。

LEGOやナノブロックでなんか作る〜。

【ナノブロ】ナガヅエエソ

 

ナガヅエエソ

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三脚の上に立っている様に見えるので「サンキャクウオ」と呼ばれる魚の中でも最もバランスの良いプロポーションをした種。

他のサンキャクウオは三脚部分が短かったり逆に長すぎたり、先端に靴の様な膨らみがあったりであまり好きになれない。

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ナガヅエエソは有名な画像もあって比較的資料にも恵まれており(とはいえ深海生物の常でさほど多くはない)、作るのに好都合でもあった。

 

胸ビレが変化したアンテナは上方に2対、側方に5対出るが、ナノブロで再現するのは大変な上、見た目もうるさくなりすぎるので少し省略し、側方は3対とした。

 

放射状に生えたヒレを再現するにはポッチを前方、もしくは後方に向けるしかない。
だがナノブロックはLEGOの様に簡単にはポッチの方向を変えられないので、胴体部分も同じポッチ方向で作ることになる。
しかしそれではなかなか胴体の細かなニュアンスを再現しずらく、随分悩んだ。

 

結局、胴体の前部と後部はポッチを上向きに使い、放射状のヒレの基部(ここをコアと呼んでいる)とポッチで接合するのではなくユニット全体で噛み合わせるというか、要するに差し込むだけで保持することにした。

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したがって各ユニット(コア・胴体前部・後部)は固定されておらず、ちょっと触れると脱落する。
しかもそのままだと差し込みがキツくて入らないので、一部のパーツをわざゆるめに接合するという邪道っぷり。

 

そこまでしたにも関わらず、このサイズではナガヅエエソ特有のアヒルっぽい頭部形状は上手く再現できず…。
頭部だけ見るとそもそも何かの頭には見えない。
だが胴体全体の流れで見ると文脈効果でなんとかそれらしく見えると思う。

 

組み上げてしまうと「コレ、ポッチを全部前方向に統一して組みなおすことも出来るんじゃねーの?」と思えてきた…。
前方向統一だとプロポーションを調整しながら組むのが困難なのだが、一度プロポーションが決定してしまえばそれに近い形にポッチの向きを変えて組むことはそう難しくない。
そのうち気が向いたらやってみたい…と思って幾星霜。

 

ところで、たいていのナガヅエエソのイラストには第二背鰭(脂鰭)が描かれているのだが、写真では確認できるものがない。
コレ本当にあるのか?
誰かが間違って描いたものが孫引きされていつまでも残ってるんじゃ…。
という訳でこの作品ではつけていない。

 

 

ホワイトバージョン。

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抽象オブジェっぽく見えてお気に入り。

 

制作当時、テレビの横という若干ありがための場所に飾っているのだが、妹君に「コレ何に見える?」と尋ねたところ、
「トナカイ? サボテン? ライオン?」
と言われた。

ヘコんでおかんにも聞いたのだが、
エリマキトカゲやろ?」
…。

 

…もういいです。

 

 

 

制作は2009年9月。